自動車メーカー、完成車のＯＥＭ過去最高に 

　自動車メーカーが競合他社から完成車のＯＥＭ（相手先ブランドによる生産）調達を拡大している。日本経済新聞が集計した2006年度の国内ＯＥＭ台数は05年度比17％増の27万台となり過去最高。新車販売の20台に1台がＯＥＭ車の計算で、特に日産自動車は総販売台数の2割を他社から調達した。開発費を軽減しながら販売車種を拡充できるＯＥＭはさらに広がり、07年度は11％増の30万台に達する見通しだ。

　ＯＥＭが増える背景には、環境規制の強化や安全技術の高度化などによる開発負担の増大がある。自動車各社は少ない車種の大量販売で収益をあげてきたが、消費者の嗜好（しこう）の多様化でセダンやミニバン、軽自動車など品ぞろえの充実が求められている。得意とする車種に開発・生産を集中し、それ以外は他社から調達する「すみ分け」が進んできた。 

（『NIKKEI NET』より）

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